【コラム】ビオワイン

      2017/11/23

以前にも増して、食品業界では自然派のものが注目されています。ワインの世界においても「ビオワイン」が人気です。
都心部ではもう根付いてしまっていますが、郊外や地方都市ではまだまだこれからのところもありますね。雑貨カフェクリエイターコースをご受講で、開業予定の卒業生さまの中にもビオワインをメニューに導入される方も増えてきています。
いまさらながらビオワインとは何か、お話したいと思います。

【ビオワインとは】

原料となるブドウは、農薬や化学肥料に全く頼らない、もしくは使用を抑えて生産されます。醸造過程にも様々な条件が求められます。
自然派ワインや、ヴァン・ナチュール(フランス語)とも呼ばれます。

【ビオワインとオーガニックワインの違い】

ビオワイン、オーガニックワインとも、ブドウの栽培は無農薬、あるいは有機肥料を使い、太陽や水、土壌など自然の恵みを生かした環境で行われます。
ただ、オーガニックワインは醸造の過程で何らかの添加や調整が加えられます。オーガニックワインよりももっと自然派なのがビオワイン。
ビオワインは、通常のワインに含まれる成分である「亜硫酸塩」や「アミン」が少ないため、悪酔いしにくと言われています。
協会スタッフみな、滋味深い味のオーガニックワインが大好きです。スタッフ以外でも身近な人たちの中で、結構な割合で「ビオワインって悪酔いしなーい♪」って言っています。
もしかしたら一般のワインが苦手な方でも、自然が丸ごと入ったビオワインなら美味しくいただけるかもしれませんよ。

【ビオワインの今】

ビオワインには「ビオロジック」と「ヴィオディナミ」の2種類があります。
「ビオロジック」とは有機農法(オーガニック)ワインのこと。そこからさらに踏み込んだのが「ヴィオディナミ」。
「ヴィオディナミ」は有機農法であることに加え、月や星座の動きを考慮し、太陰暦や占星術に基づいた農業暦にしたがって種まきや収穫をします。牛の角や水晶粉などの特殊な物質も利用するそうです。不思議でスピリチュアル的な感じもしますが、ファンが増えているそう。

ビオワインは原料の生産から醸造過程までにこだわり、手間暇を掛けて造られています。体にやさしい自然派ワイン。
味もさることながら真摯な仕事ぶり、なんと魅力的なワインなのでしょう。

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