【2】カフェ・喫茶店開業 コーヒーフィルターはどうしますか?
2016/08/17
カフェでも喫茶店でも家庭でも、圧倒的に多く消費されているのが、王者のペーパーフィルター。
ペーパーフィルターがカフェや喫茶店から愛されるには理由
それは、安い!ゴミ捨てが楽!の2点。
毎日、何十杯、いや何百杯コーヒーを淹れるお店において、この2つの理由は納得です。
毎回同じ味のコーヒーを提供できるように、オーナーは頭を悩ませねばなりません。
前回ご紹介した、金属フィルターを毎回洗わねばならないために提供時間が長くなってしまったり、洗浄が雑なために味のぶれが出るようでは、「売れ続けるお店」失格です。
抽出が終わったら、さっとごみを捨て、次の注文に取りかかれる。
これが多くのお店で利用される理由です。
ペーパーフィルターのデメリットを探す
しかし、ペーパーフィルターは、コーヒーのアロマ、フレーバーの成分を多く含むオイル分を吸収してしまうというデメリットがあります。金属フィルターで淹れたものと比べれば、違いはすぐわかります。
さらに、弱点を追求するならまだあります!紙であるゆえに、周りのにおいを吸ってしまうこと。香りに敏感な方だと、「なんか紙臭くない?」なんて気が付かれてしまいます。
コーヒー豆の保管に気を使うのと同じようにペーパーフィルターの保管にも気を配りたいものです。できれば、フィルター開封後には、別の容器に移し替えてあげるとよいです。
ペーパフィルター基本2型
ペーパーフィルターは、カリタ・メリタのドリッパ―に合う「台形」、ハリオ・KONOドリッパ―に合う「円錐」、この2型があります。お使いを頼まれたときは、確認したほうが良いです。
抽出口が小さい穴のドリッパ―は台形のフィルターを。小さい穴一つがメリタで、小さい穴が3つなのがカリタ。台形フィルターなら、メリタもカリタもどちらも使えます。
ちなみにメリタはドイツ発。カリタは日本発のメーカー。
抽出口が大きな穴のドリッパ―は円錐のフィルターを。HARIO V60ドリッパ―なんかは、海外のコーヒーショップでも人気の日本製。KONOは、抽出の時間をコントロールできるという事でプロも愛用する品。
抽出口が大きいドリッパ―だと、お湯を注ぐスピードが味に直接影響してきます。なので、慣れないと味が安定しないのが難点なのです。逆に抽出口が小さいドリッパ―だと、ある程度お湯がドリッパ―にたまってから抽出されるので、味は安定しやすいと言えます。
ドリッパ―の話にもどしましょう。
進化系 ペーパーフィルター
新しいコーヒーの抽出器具・金属フィルターの登場の陰で、ペーパーフィルターだって進化をとげています。
https://www.kalita.co.jp/products/waveseries/
カリタ ウェーブシリーズ
カリタのウェーブフィルター。20個のひだがついてます。
ハンドドリップで一番難しい「味の安定」に力を発揮する進化系フィルターです。
特殊な形状のおかげで、お湯が均一にいきわたり、味のむらが少なくなります。
http://melitta.co.jp/personal/paper/gourmet.html
メリタ グルメ
メリタのコーヒーフィルター“グルメ”。
従来のペーパーフィルターの2倍のオイルを抽出することができる特殊フィルターです。ということで、金属フィルターで淹れたようなアロマがありつつ、金属フィルターのデメリットの微粉もない、コーヒーを淹れることができる、すばらしい製品!
よーくみると、S字の切れ目がたくさん入っています。
紙フィルターも進化しているのです!
是非お試しあれ。
次回は、コーヒーフィルター番外編【変わり種フィルター】です。
お楽しみに。