【ブログ】シングルオリジンブーム?コーヒーだけではありません(後編)
【シングルオリジンの流れはコーヒーだけではありません】
前編にも書きましたが、シングルオリジンは色々なものに広がっています。
・シングルオリジンティー
コーヒー同様、生産者が明確で、ブレンドや着香などの加工をしていない
茶葉本来の個性を味わう紅茶です。
シングルオリジンティーはまだまだ流通量が少ないですが、消費者の
嗜好も変わってきているので、今後、紅茶も産地にこだわったものが
普通に求められていくのかもしれません。
・シングルオリジン煎茶
カフェで飲むスペシャルティーコーヒーのように、日本茶専用のドリッパー
で丁寧に日本茶を淹れてくれる、バリスタスタイルの日本茶専門店があります。
こちらももちろん茶葉にこだわり、1煎目、2煎目、3煎目と味の違いを
楽しめます。
・シングルオリジンチョコ
「Bean to Bar」(カカオ豆から板チョコへ)シングルオリジン
のカカオ豆を仕入れて板チョコにするまでの製造工程を、自社の工房で行う
チョコレート専門店が増えていますね。
量販店などで販売されている一般的なチョコレートは、カカオ豆にミルクや
バター、香料などを加えて味付けしてありますが、
Bean to Barをするチョコレート専門店では、商品となる板チョコ
を作る材料としてカカオ豆以外に砂糖しか使わないことが多いので、カカオ豆の
味そのものを味わうことができます。
・シングルオリジンハニー
シングルオリジンハニーの中のひとつに、近年、日本にも初めて入荷してきた
とても珍しいはちみつとして、アゼルバイジャン産のはちみつ、リコリスハニー
があります。
漢方薬などの原料となるリコリス(甘草)から採れる稀少なはちみつです。
手つかずの大自然の中、このはちみつを運んできてくれるミツバチは
コーカサス蜂と呼ばれ、この土地にしか生息しない特殊なミツバチです。
日本の一般的なはちみつに比べて、高濃度・高粘度・上品で長い余韻が
楽しめるそうです。
・シングルオリジンオリーヴオイル
単一畑・単一品種のシチリア産オリーヴオイル専門店が東京にあります。
畑ごと、品種ごとに個性があることを伝えたい、産地を応援したい、
という想いから、自身でオリーヴを買い上げて搾油所に運んで絞っているそうです。
食品だけでなく、洋服の素材や自然派の雑貨、化粧品までオーガニック市場が
拡大していますが、「自然に寄り添った生活。自然本来の味や安全性。生産者の
顔が見えて、品質の良いもの。」を求める消費者の思いが、シングルオリジンの
流行にも共通して見られるのではないでしょうか。
【ブログ】シングルオリジンブーム?コーヒーだけではありません(前編)