【ブログ】シングルオリジンブーム?コーヒーだけではありません(前編)
2018/02/06
コーヒー業界では第三の波として、シングルオリジンコーヒーが
流行しましたが、「シングルオリジン」は他の食品にも広がりつつ
あります。
お茶の世界では「シングルオリジンティー」や「シングルオリジン煎茶」。
食品では「シングルオリジンチョコ」「シングルオリジンハニー」
「シングルオリジンオリーヴオイル」なども登場しています。
コーヒー業界だけではないシングルオリジンの広がりから、
産地や生産者を大切にし、豆や茶葉などの素材自体が持っている
特徴や個性を楽しむ消費者が増えてきていることを感じます。
【あらためて、シングルオリジンコーヒーについて】
飲食店などのメニューでよく見る「ストレート」と、「ブレンド」や
「シングルオリジン」の違いは何でしょう?
「ストレートコーヒー」は、1種類だけの豆を使って淹れるコーヒー。
豆の原産国がある、大まかな地域ごとに分類されたもの。
ブレンドとは違い、味の特徴がはっきりしていて個性が強いです。
「ブレンドコーヒー」は、1種類のコーヒー豆だけでは欠けてしまっている
バランスを、何種類かの豆を組み合わせることでバランスの良い味を作ったもの。
豆の配合の割合や、焙煎の度合いなどを考えて、焙煎士がブレンドの作業を行います。
そのためお店によってこだわりがあり、ブレンドコーヒーの個性が出ます。
もし、コーヒー専門店ではない、カフェなどの飲食店でコーヒーを1種類だけ
提供されるのであれば、このブレンドコーヒーが比較的にどのお客様にも
受け入れられやすいですね。
お客様の層や地域によって、味の濃さ、酸味、苦味などの好みが違うので、
コーヒー豆の業者さんに相談されるのもよいと思います。
「シングルオリジン」とは、「特定の産地」という意味。
「シングルオリジンコーヒー」は農園や生産者など、より小さい単位で捉え、
品種や生産方法にこだわったコーヒーのこと。
『○○農園、××種』と表示されて販売され、たったひとつの品種のみを
楽しむコーヒーですので、ブレンドはされていません。
生産者はその土地や農場に合った品種を、その土地の土壌や気候に合った
生産方法で栽培するため、豆の個性も様々。
シングルオリジンコーヒーは農場単位で銘柄としているので、
だれが、いつ、どこで作ったのか、一定レベルまで追跡できるのに対して、
ストレートコーヒーはそこまで分からないことがほとんどです。
色々と飲み比べてみて、自分の好みの豆を探すのも楽しいですね。
生産者の顔が見えるというのは、産地偽装も多い昨今、安心にもつながりますね。