ネットショップでの開業を考える
ここ数年で、スクールに来られる生徒さんの開業スタイルの変化を実感しています。
Aさんは言います。
「お店を持つと、やっぱり拘束時間が長い。子育てと両立しながら、自分の好きな商材を集めたネットショップで開業を考えているんです」(Aさん)
Bさんは言います。
「スクールに入ったころはカフェを…、と思っていたんだけど、収支計画を立ててながら、売上の柱をつくっていくためにも、ネットショップに興味がでてきました。」(Bさん)
ネットショップに参入するのは、最近ではかなり敷居が低くなりました。無料でネットショップを作れますし、HTMLなどのウェブの知識がなくても運用できるサービスもたくさんあります。
好きなタイミング始められて、場所を選ばないネットショップは、「自分のライフスタイルにあわせて作れるお店」だと思っています。
ネットショップも実店舗も開業プロセスは同じ
「ネットショップは簡単に始められる」
「ネットショップは店舗を構えるより安上がり」
という声をよく聞きます。イエスかノーで答えるなら、二つともイエス。
しかし、しっかり食べていけるショップになるかは別の話。 ショップを運営するための事業計画を立て、商売として続けるために、売上管理・在庫管理・分析作業が必要なのは、実店舗をつくるのと、プロセスは同じです。
ネットショップは、簡単に開設できる時代です。もちろん競合店(同じ商品を扱っているお店・コンセプトが似ているお店)も多いことを忘れてはいけません。
「レンタルサーバーと独自ドメインを取得して、ネットショップを始めた」
「がんばって商品画像をいろんな角度から撮って、画像編集ソフトで色を調整してトリミングした!」
「商品の魅力を伝える文章を考えた!」
この程度では、他店との差別化には結びつかないでしょう。「ネットショップを始めた」だけでは、売上は作れないのです。
実店舗と同じように、「どんなお客さまに」「どんな商品を」を「どうやってアピールするのか」、ショップコンセプトを事業計画としてまとめることが大切です。
雑貨カフェクリエイターコースでは、開業するのに大切な「コンセプト・事業計画」の講座をはじめ、「モノ」を売るための講座をご用意しています。売上計画・収支計画・プロモーション・商品仕入れについての講座もあります。
ネットショップには、実店舗にはない(実現しにくい)メリットがあります。メリットを3つにまとめてみました。
ネットショップここがいい!①初期費用
実店舗と比べたとき、初期費用「=オープンまでにかかる費用」が違います。 具体的には…
1.家賃がかからない(少なくて済む)
いい物件は高いものです。実店舗では、立地条件も厳しくチェックすべきで、お客さまにお店を認知してもらうためにも、来店してもらうためにも、あまり妥協できない家賃。
冒頭のAさんのようなネットショップでは、「店舗=オーナーが作業する場所・在庫置場」になる場合が多く、お店として、よい立地条件である必要はありません。この点で省家賃を実現できます。
1.設備費
冒頭のBさんのような「実店舗の運営とともにネットショップも」、という場合、どんなケースがあるか考えてみました。
- 自家焙煎コーヒーのカフェ+コーヒー豆などのネットショップ販売
- 陶器の作家さんのアトリエ兼店舗+作品のネットショップ販売
- イタリアンレストラン+自家製冷凍パスタソースのネットショップ販売
こうしたスタイルのお店=「実店舗で在庫を保管できて製造もできる」場合、ネットショップにかかる家賃は、実質0円も可能なのです。ただし、ネットショップをする前提で、お店の計画(設備の計画・売上計画など)をすることが重要です。多くのお店では、不要な設備や在庫置場は作らないからです。あらかじめ、ネットショップでの売上計画とともに、設備の設計をすることで、無駄を省くことができます。
ネットショップここがいい!②営業時間は24時間
コンビニや一部のファストフード店は24時間営業かもしれませんが、飲食店も物販のお店も、多くの場合、24時間営業していません。24時間お客さまの来店が見込める立地・業態はわずかだからです。
しかしネットショップはどうですか?ネットにつながっているデバイスがお店への入り口です。 朝型の人、夜型の人、ライフスタイルに関係なく、いつでもお店へアクセスが可能=「24時間営業できるお店」なのです。
ネットショップここがいい!③商圏は全国・海外も
ネットショップは言うまでもなく、アップロードされた商品は、日本全国、場合によっては世界中から閲覧可能な状態になります。
お客さまにネットショップの存在さえ知っていただければ、たくさんのお客さまに買っていただけるチャンスがあるのです!
実店舗はもちろん、ネットショップでの開業にも通じる「続ける」ためのお店作りを学べる「雑貨カフェクリエイターコース」。ぜひご検討くださいませ。